前エントリーより続きます。
まず、少子化を食い止める為に出生率を上げるということですが、どんな子供でも増やせば良いのかという点にも注意が必要です。
私は、少なくとも将来、国民の義務(勤労・納税・教育、本当なら国防も^^)を果たす子供たちを増やさなくては意味が無いと思っています。
一部の人たちのように、ほとんどの人生を社会保障に寄生し、過大な権利を要求するような人たちが増えても、少子化のもたらす問題が解決するとは思えないからです。
では、前エントリーに続けます。
3、どんな対策が有り得るか?
対策を考える場合でも、直ぐに弊害や問題点を指摘する人たちが多いのですが、まずは可能性のある対策を全部並べてみることから始めてみましょう。
問題への対処は、その後から考えれば良いのです。
一応、考えられる対策を並べ、私の意見を下に書いて行きます。
・婚姻率を上げる
それが可能であれば、出生率向上に一定の効果があると思います。
ただし、なぜ結婚しないのかという原因探しから始める必要が有ります。
また、その理由が少子化の理由と同じように、必要性を感じない人が増えたということであれば、その根本的な理由から解決する必要があります。
つまり、少子化を解決すると言っているのと同じ事で、対策と言えるかどうかは疑問です。
・未婚女性の出生率を上げる
これも、なぜ未婚女性がわざわざ子供を沢山生む必要があるのかという問題があります。
・中絶の基準を厳格化する
日本では年間に30万件近くの中絶が行われ、その中の多くが母体保護法で許された範囲を拡大解釈したものだそうです。
その半分が生まれていたら15万人で、日本の出生数が年間110万人くらいですから一割以上積み上げる事になります。
しかし、誰が養育するのかとか、親を知らない子供たちの精神的なダメージとか、多くの解決すべき問題がありそうです。
上記の三つは、よく議論されている対策ですが、先のエントリーで少子化の原因ではないかと私が思った、「必要性」という視点が余り入っていません。
以下の二つは、「必要性」に重点を置いた対策の可能性です。
・生物学的な必要性を高める
可能性としては書きましたが、実際には不可能だと思います。
いまさら、乳児死亡率を上げることなど出来ませんし、医療制度を極端に劣化させる事も出来ないでしょう。
もちろん、だからといって生物として子孫を残す欲求が無くなるわけではありませんが、少子化を食い止めるほどには成らないという意味です。
・社会的な必要性を高める
これは未婚率の上昇とも関連すると思うのですが、国が個人の生活を保障すればするほど、子供にも配偶者にも頼る必要性が低くなります。
また、その方が個人が自由に使えるお金も増えて、より快適な生活が送れるわけです。
この点は制度や社会としての考え方を変えることで、改善することが可能だと思います。
簡単に言えば、結婚しないとか子供を作らないという人生は、負担が大きくまた不安も大きいという状況を作れば良いわけです。
少し昔は親や周囲の人たちが、「まだ結婚しないの?」とか、「お子さんはまだ?」と煩く言ったものです。
今では、それは個人の自由を束縛しているとか、子供が出来ない体質の人の気持ちを考えていないなどと批難され、下手すればセクハラで訴えられかねません。
しかし、人間が社会的な動物であり、社会の中でしか生きられない生き物で有る以上、社会を継続する為の出産が求められるのは当然の事です。
もちろん、子供の出来ない体質の人たちに対する配慮や気遣いは必要ですが、だからと言って社会が求めざるを得ない事まで否定するのは、問題の混同も甚だしいと思います。
以上は国内での対策の可能性ですが、以下は海外に解決策を求める場合です。
・子供を受け入れる
非常にストレートな案です。
まだ物心が付かない年齢の子供を受け入れ、日本人として育て教育するわけです。
ただし、この場合は中絶問題と同様に、自分の親を知らないという精神的なダメージの問題、そして人種によっては見かけで日本人として受け入れられない問題が有り得ます。
誰が養育し、そうしたケアをどう行って、国民の義務を果たす人間として育てるのかという大きな問題が出てきます。
・花嫁を受け入れる
これは、結婚したくても出来ないという人たちの未婚率を下げ、また出生率を上げるという効果が期待出来ます。
某大陸方面には、1000万人の花嫁を送り出すと意気込む怪しい人が居ますが、先にお手が付いている懸念が拭えません^^)
ここで問題になるのは、日本国籍だけを目当てとした半偽装結婚や、母国からの家族呼び寄せなど、日本の治安や安全保障上の不安を抱く人も多いということでしょうか。
それが現実的に、どの程度の脅威であるのか冷静に見極め、また防止策などを講じないと、多くの人の賛同が難しいかもしれません。
・家族を受け入れる
かつて日本人が多数移住したブラジルでは、政府間の合意により「移民は夫婦を中心に、12歳以上の子どもか夫婦の兄弟姉妹を含む『3人以上の家族』であること」という条件が付けられていました。
つまり、家族単位での労働力を求めていたのです。
今は知りませんが、少し前までは就職でも借金でも、家族持ちであることが一定の信用になっていました。
独り者なら簡単に辞めたり夜逃げするけど、子供が居たらそうも出来ないだろうという事です。
もちろん家族で夜逃げという事も有りますが、子供がいると学校やら何やらの手続きで足が付き易かったのだとか。
外国人を受け入れると考えた場合、子供を媒介として地域にも馴染みやすく、言葉の問題も解決し易いと言われています。
もちろん、学校などでの受け入れ態勢が必要ですし、日本人としての義務を教育するカリキュラムも必要でしょう。
子供は環境に素早く適応しますし、また親も子供に泣かれる事を好む人は少ないでしょうから、抑制が掛かりやすくなります。
・単身者を受け入れる
これは最悪の選択だと思います。
確かに、労働現場では即戦力になるでしょうが、一方で簡単に根無し草になる可能性も高いでしょう。
少子化対策に対しても貢献するかどうか不明ですし、治安や社会への適応でも不安を覚えます。
なにしろ、独り身で周りに家族も親族の目も無いのですから、イザとなればやりたい放題です。
もしも自国に居たら周りからバッシングされそうな事でも、日本ならば平気だという気持ちがあっても不思議では有りません。
一応、思い付くだけの対策の可能性を並べてみました。
もちろん一つだけを選ぶなどという事では無く、それぞれを組み合わせた対策となるのでしょうが、ただアレもコレもやれば良いというものでもありません。
そこには、優先順位と基本となる方針が、絶対に必要です。
そういう意味で、考え得る方策の中から、柱となるものを選ぶ必要があります。
その他の対策は、その柱の対策を補完するものになるべきです。
そして、どの対策を柱に選んでも問題が有りますし、また問題が起こる可能性があります。
しかし、先に問題を考えてしまうと何も選択出来なくなってしまいます。
まず、後の問題は度外視して、少子化を止める柱になる対策を選ぶとしたら、皆さんはどの対策を柱と選ぶでしょう?
もちろん、複数の柱を選んでも結構です。
最後に、もしも海外からの受入れを柱にするならば、まず、日系ブラジル人の受け入れ態勢を再整備して、過去の失敗から学ぶことが最優先だと思います。
現在、30万人近い日系ブラジル人が日本で暮らしていますが、これは日本国政府が労働力不足を補う為に国策として受け入れた人たちであり、勝手に押し寄せて来たのではありません。
こうした人たちを上手く受け入れる事も出来ないで、1000万の移民など笑止というか狂気というか、とにかく知性の有る人間の考える事だとは思えません。
また、その後に移民を受け入れるならば、何もアジアの一部に限定しないで、幅広く世界から受け入れられるシステムを作るべきだと思います。
長くなりましたが、とりあえず以上です。
皆様のご意見をお待ちしています。


by euteamo
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